化粧品の「使用期限」はいつまで?
化粧水や乳液、メイク化粧品を使っていて「この化粧品はいつまで使えるの?」と思ったことはありませんか?
化粧品には食品の賞味期限と同じように、いつまでに使い切ったほうがよいという「使用期限」があります!
化粧品の使用期限はいつまでなのか、各アイテムの期限の目安や長持ちさせる保存方法などについてご紹介します🎀
化粧品の使用期限の目安は?
・未開封の化粧品の使用期限
未開封の化粧品の使用できる期間の目安は、一般的に適切な保存環境のもとで「約3年間」。
ただし、未開封であっても適切な保存環境で保存していないと、3年以内でも成分が変化している可能性があるので注意が必要です。長く使うためには適切な環境で保存することが大切になるので、気温変化の少ない場所で保管するようにしましょう。
・開封後の化粧品の使用期限
開封後の目安は、一般的に「約3ヶ月〜1年」。
一度開封してしまうと空気が入って酸化が進み成分が変化してしまいます。成分が変化してしまうと本来の美容効果が得られない可能性もあるので、開封後はいつまでも置いておかないで早めに使い切るようにしましょう。
・使用期限の記載の有無
使用期限は箱やボトルなどには記載されていないことがほとんどです。
化粧品は「医薬品医療機器等法」で、製造後3年以内で成分が変化する可能性がある以外は、使用期限を表示しなくてもよいとなっています。そのため、多くのものには使用期限や製造年月日が記載されていません。
・使用期限の読み方
容器の底や側面に「MDF」や「MFG」、「EXP」などの記載を見たことはありませんか?
「MDF」と「MFG」は製造年月日を、
「EXP」や「6M・12M・24M」などは使用期限を表しています。
ちなみに「12M=12ヶ月」で、開封後に使うことが可能な月数です。
いつまでに使用すればよいのかが記載されているものは、その期間を目安に使うように注意しましょう。
【製造年月日の表示例】
MDF(MFG) 01/2025 製造年月日 2025年1月
MDF(MFG) 01/09/2025 製造年月日 2025年9月1日
【使用期限の表示例】
EXP 01/2025 使用期限 2025年1月
EXP 01/09/2025 使用期限 2025年9月1日
化粧品の成分や種類によって使える期限が違う
・基礎化粧品の使用期限
クレンジングや洗顔料、化粧水、乳液などの基礎化粧品は、アイテムそれぞれで使用期限が異なります。
期間はあくまでも目安なので、アイテムの成分や保存環境によって期間が違ってきます。
とくに自然派や無添加化粧品は添加物や保存料が入っていない、または少ないものが多く、使用期限が短いアイテムがあるので注意しましょう!
使用期限 アイテム
約2~3ヶ月以内 化粧水、乳液、クリーム、美容液
約3ヶ月~1年以内 クレンジング、洗顔料
・メイク化粧品の使用期限
メイク化粧品も基礎化粧品と同じように、ファンデーションや口紅、そしてマスカラやアイシャドウなど、アイテム別で使える期限が違います。アイテムの成分や使い方などによっては期間が短くなる可能性も。
例えば、同じアイシャドウやチークでもクリームタイプよりパウダータイプのほうが成分に油分が少ないため、少し期限も長めになっています。
使用期限 アイテム
3ヶ月以内 マスカラ、リキッドアイライナー
6ヶ月以内 リキッドファンデーション、コンシーラー、口紅、クリームアイシャドウ、クリームチーク
1年以内 パウダーファンデーション、フェイスパウダー、パウダーアイシャドウ、パウダーチーク
化粧品が長持ちする保存方法
・温度変化の少ない場所に保管する
化粧品が長持ちする保存方法で一番大切なのが、温度変化の少ない場所で保管すること。化粧品は大きな温度差にとても弱く、温度差があると成分が変化してしまう可能性があります。
そのため、未開封・開封後どちらも高温多湿を避けて直接日光が当たらない、風通しのよい場所に保存するようにしましょう!
・化粧品の保管に適さない場所
家の中で化粧品の保管に適さない場所がいくつかあります。
・日中は温度が上がり、夜間は温度が下がる場所
・窓の側のような直接日光が当たる場所
・湿度の高い浴室や洗面所など
上記のような場所で保管すると、たとえ未開封でもよい状態で保管することが難しいです。
開封後も同じなので、保管に適さない場所は避けるようにしましょう。
・直接指で取らずに清潔な状態を保つ
クリームやクリームファンデーションなど、容器の口が広いものを直接指で取ったりしていませんか?
清潔にしていても、指には皮脂や雑菌が付着しています。
指を直接容器の中に入れてしまうと指についた皮脂や雑菌が中に入ってしまい、成分が変化してしまう可能性が高いです。スパチュラなどを使って取る方法にすれば、清潔な状態が保てて長く使えるでしょう!
・使用後はフタやキャップをしっかり閉める
使った後にフタやキャップをしっかり閉めることも、開封後の保存方法で注意したいポイントです。使った後にフタやキャップをしっかり閉めないと容器の中身に空気が触れてしまい、成分の酸化が進んでしまう可能性が。
開封後に成分が変化しないで長く使えるように、使った後はフタやキャップをしっかり閉めましょう!
化粧品を使用するときに注意したいこと
・化粧品を冷蔵庫に入れない
冷たくて気持ちよいという理由で化粧水を冷蔵庫に入れて保存している人もいますが、この保存方法には注意が必要です。
化粧品を適切に保存するには、温度変化の少ない場所が最適。冷蔵庫で保存してしまうと、使うために外へ出したときに冷蔵庫の中と外との温度差が生じてしまいます。
この温度差が成分を変化させてしまう可能性があるので、注意しましょう。高温多湿を避けて直接日光が当たらない、風通しのよい場所に保存してください。
【化粧品を冷蔵庫に入れている場合は】
すでに冷蔵庫で化粧水を冷やす方法で保管している場合は、使ったらすぐに冷蔵庫に戻しましょう。冷蔵庫内で冷えきった化粧水が室温で温まる前に素早く冷蔵庫へ戻すことで、温度変化を防げます。温度変化に弱いので、できれば化粧水は冷蔵庫で保管しないようにしましょう。
冷えた化粧水を使いたい方は、さっぱりとしたテクスチャーのもの、スプレーやミストタイプのものを使うのがおすすめです!
・変色や分離をしていたら要注意!
もし、変色や分離などをしていたら要注意。使用期限が切れた化粧品は、変色したり分離していたりします。
とくに、少しの間使わずに気温変化が多い場所に置いていたものは、変色や分離している可能性が高いです。
たとえ使用期限内であっても、使い方によっては目安よりも早く劣化する場合もあるので、肌へ直接使う前に中身のチェックをしましょう。
・変色している
フェイスクリームやジャータイプのクレンジングクリームなどの場合、未開封時または開封後すぐは白いクリームだったのに、使っているうちに黄色くなってしまうことがあります。また、化粧水などの透き通った液体の場合は色が濁ってしまうことも。明らかな変色が見られる場合は、開封後・未開封に関わらず使わないようにしましょう!
・ニオイが変化している
ジャータイプの容器に入っているフェイスクリームに多いのが、ニオイの変化です。クリームを直接指で取ったり湿度の高い場所に保管していたりすると、雑菌が繁殖してニオイが変化しやすくなります。口紅やグロスも直接唇につけることが多いので、同じようにニオイが変化しやすいです。
ニオイに違和感を感じたら使わないようにして、もったいないと感じるかもしれませんが処分しましょう!
・分離している
乳液やリキッドファンデーションなど、乳液状のものに多いのが分離です。乳液やリキッドファンデーションなどは乳化剤で成分が混ざっていて、劣化すると水分と油分に分離してしまうことがあります。チューブに入っていて中の状態がわからなくても、分離していると油が先に流れ出てくるので、その場合は使わないようにしてください。たとえ未開封でも中身が明らかに分離している場合は、使用しないようにしましょう!
化粧品を使用期限内に使い切るポイント
・使い切れる量を買う
化粧品の内容量は、メーカーが推奨する1回の使用量を守れば期限内で使い切れるようになっています。しかし、化粧水や乳液などには、大容量のお得なサイズで売っているものがありますよね。使う量が少なくなりがちな人は、大容量ではなく使い切れる量の化粧品をこまめに買うようにしましょう。
また、使用量を守れば化粧水や乳液の効果も高まるので、できるだけ使用量を守って使うことがおすすめです。
・首やデコルテに使う
フェイスクリームや化粧水、ファンデーション、フェイスパウダーなどの顔に使う化粧品は、首やデコルテまで使ってみましょう。首やデコルテは意外と乾燥しているため、化粧水やフェイスクリームを塗ることで保湿ケアになります♪
また、ファンデーションやフェイスパウダーを首やデコルテまで塗ることで、顔につけたファンデーションとの境目が自然に馴染んで目立たなくなります♪
・使用期限が切れたら処分する
たとえ化粧品の中身が残っていたとしても、使用できる期間が過ぎたものは処分してください。使用期限が過ぎたものは、見た目ではわからなくても中身の品質が落ちている可能性が高いです。
もし使って肌トラブルが起きてしまってからでは遅いので、開封後しばらく使っていないものがあれば早めに処分しましょう!
化粧品を長く使うためには、保存方法も大切!!
化粧品は肌に直接つけてキレイになるためのアイテムなので、使用期限が切れて成分が劣化する前に使い切るようにし、適切な使い方をしましょう💛💛