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保湿成分「セラミド」

仲が悪い水分と油分のあいだで立ち回り、ふたりをしっかりとらえて挟み込む「セラミド」について💡

 

水と油が交互に重なりあうラメラ構造がバリア機能を強化

セラミドはスフィンゴ脂質という、特殊な脂質の1つです。

角層細胞の間を埋めるセメントのような働きをする細胞間脂質の大部分は、このセラミドでできています!

角層内部の水分を、しっかりと挟み込みとどめる性質を持ち、自身は脂質でありながらも水にもなじみやすいため、水と油がミルフィーユ状に交互に重なり合う「ラメラ構造」という独特な構造をつくり、化学物質や雑菌などの皮膚内への侵入や、肌内部の水分が外に出て蒸発するのを防ぐ「バリア機能」を強化します。

もともと肌にあるセラミドが、加齢や過度な洗顔などによって減少すると、バリア機能が低下したり乾燥や肌荒れを引き起こしたりします。セラミドを化粧品で補うと、角層内でラメラ構造を補修し、乾燥肌や敏感肌を改善したりする効果があります。

 

 

☆ラメラ構造とは?

ラメラ構造とは、水と油が何層にも重なり合った構造で、角層細胞同士の間を埋めています。

 

 

化粧品に配合されるセラミドの種類

化粧品に配合されるセラミドには、動物から得られる動物型と、ヒトにあるセラミドに構造を似せてつくったヒト型があります。これらは、角層に対してのなじみがよいとされています。しかし高音でないと溶けない、価格が高いなどの問題で配合する量を増やすことができません。

植物型セラミドや合成でつくられる疑似型セラミドは、肌なじみは劣るものの、価格面でも配合のしやすさでも優れているため、その分高配合することができ、効果を高めることができます。

 

タイプ 由来 表示名称
動物型 馬などから抽出 ウマスフィンゴ脂質
植物型 米/こんにゃく/トウモロコシ/大豆/ヒマワリ/パイナップル/ユズなどから抽出 コメヌカスフィンゴ糖脂質など
ヒト型 ヒトの肌にあるセラミドの構造に合わせて酵母などからつくったもの

セラミドEOP、セラミドNG、セラミドAP

疑似型 セラミドの分子構造に似せて化学合成したもの。中でも右の成分はヒト型と同程度の水分保持機能がある セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

 

 

☆さまざまな働きをもつヒト型セラミド

さまざまなセラミドの中でもヒト型セラミドは、肌への親和性が高く効果も高いものです。

構造別の種類があり、目的別に化粧品に使用されています。これらの違いがわかると化粧品選びにも役立ちます♪

 

種類 特徴 目的
セラミドEOP(セラミド1) 肌の弾力を高める 乾燥肌用、エイジングケア用
セラミドNG(セラミド2) 極めて保水力に優れている 保湿剤や肌荒れ防止、改善
セラミドNP(セラミド3) バリア機能回復効果に優れている 敏感肌用
セラミドAP(セラミド6Ⅱ) ターンオーバーの正常化を促進・維持 エイジングケア用

 

 

うるおいに満ちた肌を叶えるためには、セラミドを意識したスキンケアがカギ☆

セラミドが肌でどのようなはたらきをするか知っておくことで、より効率よくケアできます。

乾燥や肌あれなどのトラブルが起きにくい健やかな肌を目指しましょう(*^^*)💛