サウナー必見!
定期的にサウナに通い、サウナと水風呂の交代浴をするサウナ活動を略した「サ活」、サウナ愛好家を指す「サウナー」といった新語が誕生するなど、ここ数年、サウナブームが続いています♨
今回はサウナのメリット・デメリットについて💙
サウナのメリット
①疲労回復
サウナに入ると体全体の臓器の血流がよくなり、疲労物質の排出につながります。高温の空間に入ることで、体は活動状態(交感神経優位状態)となり、心臓の動きが活発になり、心拍数は増加します。実際サウナに入ると、「心臓の鼓動が早くなる」と言うことを感じられるかと思います。これがまさに血流が良くなっている証拠◎
②スキンケア
サウナは皮膚を清潔に保ち、皮膚の回復に効果があります。サウナで汗をかくと、血液中の疲労物質のほかに、毛穴に詰まった皮脂などの汚れや老廃物も流し出すことができます。お風呂やシャワーで体を洗うときは皮膚の表面の汚れしか落とせないのに対し、サウナでは毛穴の奥から清潔にでき、新陳代謝を促進できます。サウナで体温が上がるとHSP(ヒート・ショック・プロテイン)という体の回復を促すタンパク質が産生されます。これは荒れた肌・傷ついた肌の回復を促すことが知られています。
③ストレス解消
高温の空気による刺激が中枢神経を活性化することで身体機能が調整され、ストレスが軽減するといわれています。また、熱さや息苦しさといったストレスを体が受けると、脳内にリラックス感や鎮痛効果をもたらすホルモンが分泌されます。
④血行促進による体のコリの解消
サウナで体内の血行が良くなると、筋肉の緊張が和らぎ、筋肉内の血液量が増えます。この作用により、主に筋肉の緊張や血流不足で引き起こされる肩こりや腰痛など、体のコリが緩和されやすくなります。
⑤免疫力の向上
サウナで体温を上げ体内のHSPを増やすことで、免疫力や自然治癒力の向上が期待できます。免疫力がアップすると、風邪やインフルエンザなどのウイルスへの抵抗力も増し、病気にかかりにくくなるといわれています。
サウナのデメリット
①脱水症状になるリスク
サウナで汗をかくと体内の水分が減るため、通常よりも脱水症状や熱中症になりやすくなります。脱水が進むと血液がドロドロになり、血栓ができて血管が詰まりやすくなるおそれもあるので、要注意!スポーツドリンクなどでミネラル分を同時に摂取するのがおすすめです。サウナに長時間入り過ぎないことも大切。頭がボーッとしたり、脈が速くなったり、動悸がしたりといった状態になる前には出るように気を付けましょう。
②心拍数や血圧の急激な変化による体への負担
サウナに入ると心拍数が上がり、体には軽い運動と同じくらいの負荷がかかるといわれています。また、サウナ室から出た直後の水風呂では、急激な温度変化が血圧に影響を及ぼし、ヒートショックが引き起こされる可能性も。心臓や血圧への影響を最小限に抑えるため、サウナ室の滞在時間は短めにとどめ、水風呂でもかけ湯や足先から少しずつ入るなどで、体を水温に慣らしながら入るようにしましょう。
高齢者、持病がある人、低血圧または高血圧の人、妊娠の可能性がある人は、サウナを利用する前に医師に相談すると安心です。
③飲酒後のサウナ
飲酒後、酔った状態でサウナに入るのは危険な行為です!飲酒してマラソンを走る人がいないように、飲酒後のサウナは避けるべきです。酔った状態では、サウナ浴中の気分不良に気付きにくかったり、寝入ったりして長時間サウナに入ってしまうことになり、湯疲れ現象を起こしやすくなります。また、飲酒により血管が開いて血圧が下がった状態でサウナに入ると、さらに血管が広がり、血圧が下がって立ちくらみやふらつきによる転倒を起こしやすくなります。アルコールを抜くためにサウナに入る人もいますが、アルコールの利尿作用で血管内は脱水状態になっています。サウナで汗をかくとさらに脱水が進み、血液がドロドロになって血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を発症しやすくなるので注意しましょう!
サウナに入るのをやめた方がいい人とおすすめできる人
☆サウナに入らない方がいい人
心機能が低下している心不全患者さんや高齢者、妊娠中の人は、高温のサウナ浴と水風呂の交代浴は避けましょう。また、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血の患者さんは、疾患の再発の危険性がありますので、サウナに入ってよいか主治医に相談しましょう。また、急性期の関節リウマチのように炎症の症状が強い患者さんや、急性の肺炎や皮膚感染症、発熱などの病状が進行している患者さんでは、サウナ浴により炎症や感染症が増悪する可能性が高いため注意が必要です。ほかにも、高血圧の治療をせず、血圧が高いままの人はサウナ浴を避けた方がよいでしょう。高血圧患者さんでも降圧薬で血圧がコントロールされている人であればサウナに入っても構いませんが、降圧薬を飲んでいるとサウナ浴後に血圧が下がりすぎることもありますので、注意してください。
☆サウナをおすすめできる人
若い人や上記の病気がない人は、高温のサウナ浴と水風呂の交代浴を楽しむことが可能です。サウナ浴は運動と同様に血行促進や心拍数の増加、発汗がありますので、運動不足の人にはサウナ浴をおすすめします。また、ストレスがたまったときや不眠の人にもサウナの効果が期待できます。ですが、いくら若くて健康な人でも、過労や睡眠不足、体調不良時にはサウナは避けたほうが安心です。
サウナのメリットとデメリットを正しく知り、自分の体力や体調に合わせて、正しいサウナの入り方で楽しみましょう💙💙